アンダルシア地方でセビーリャ、マラガに次ぐ規模の都市。モレナ山脈の麓、グアダルキビル川沿いに広がる都市。人口約32万人。
旧石器時代より人が住んでいた。古代ローマ時代には、属州「ベティカ」の首都として栄え、哲学者・政治家のセネカなどを輩出した。8世紀にイスラム教徒がイベリア半島に進出して後ウマイヤ朝を再興、コルドバはその首都として隆盛を極めた。その後内紛により衰退し13世紀にレコンキスタによりキリスト教徒の手に帰した。
交通
マドリッド・セビーリャ間とマドリッド・マラガ間AVEの途中駅。
アンダルシアの各都市とは高速バスでも結ばれている。
気候
大陸性地中海気候。ヨーロッパで一番平均気温の高い都市である。冬は比較的温暖。夏は大変に暑く、「アンダルシアのフライパン」と呼ばれる。
みどころ
8世紀に教会跡地に着工、その後歴代カリフの命により建設が進められ規模を拡大していった。
レコンキスタ後にはキリスト教徒の手により改修され大聖堂となるが、メスキータの原型はほぼ保存されている。紅白の馬蹄形アーチと林立する柱が織り成す独特の空間が幻想的。
10世紀から15世紀にかけユダヤ人居住区だった。メスキータの北東側にある細い路地が入り組んだ地区で、なかでも「花の小径」が有名。
・アルカサル(世界遺産:コルドバ歴史地区として)
要塞として14世紀に建造。その後レコンキスタの拠点として王の居城となったり、異端審問所として利用されたこともあった。現在は古代ローマのモザイクなどが展示されている。
古代ローマ植民地だった1世紀に建造されたが、その後三度に渡り大改修が施されたため、建造当時の原型は留めていないと言われる。
グルメ
アンダルシア地方のその他の都市同様、イスラム教徒支配時代の影響が見られる。海から離れているため肉野菜が中心で、煮込み料理が多いのが特徴。代表的な料理としてラボ・デ・トロ、サルモレホなどがよく知られている。オリーブオイルの名産地としても名高い。
ショッピング
革製品や銀細工が有名。
エンターテインメント
王立厩舎では、アンダルシア馬の馬術ショーとフラメンコを一体化した独特のショーが鑑賞できる。
コルドバと言えばパティオ。毎年5月のパティオ祭りでは、粋を凝らして華やかに飾られたパティオを街中で見学できる。