19世紀から20世紀にかけ産業化が進み、スペインではバルセロナに次ぐ産業地帯として発展した。ビルバオはバスク地方ビスカヤ県の県都で人口約35万人の港湾・工業都市。
バスク語では「ビルボ」と呼ばれることもある。
海に近い立地を生かし14世紀より羊毛や鉄を輸出する港湾都市として栄えてきた。
グッゲンハイム美術館がオープンしてからは、観光地としても注目を浴びる都市となった。
交通
サンティアゴ空港には、国内線及び欧州主要都市からの国際線が乗り入れしている。
マドリッド、バルセロナとは特急列車で結ばれている。
気候
海洋性気候。気温は比較的温暖で、一年を通じて比較的雨が多く、特に10月から4月に集中している。
グッゲンハイム財団所有の近現代美術館。収蔵作品はほとんどが20世紀のものである。
建物は建築家フランク・O・ゲーリーの設計。館内外は全て曲線で構成されているという。
ネルビオン川沿いにあり、緩やかなカーブを描くチタン製の外壁が重なり合うその威容は、銀色の船のようでもある。
・ビスカヤ橋(世界遺産)
ネルビオン川に架かる1893年に建設された世界最古の運搬橋。
ネルビオン川を通じて港湾都市として機能するビルバオにとっては、船の通行を妨げないことは重要なテーマであった。このため、ビスカヤ橋は50Mの高さに架けられ、そこから吊るしたゴンドラを介して行き来する方方が取られた。現在も現役である。
・バスク博物館
バスク地方の民俗・歴史博物館。
古くは神学校と教会であったが、後世に救貧院となり、その後博物館となった。
グルメ
海に近くネルビオン川沿いにあるという立地から、魚介類がよく食べられる。
タラのピルピル風やビルバオ風、うなぎの稚魚などが名物料理として知られる。
サン・セバスティアンと並んで、ピンチョスで有名である。旧市街、アバンド地区、インダウチュウ地区などでバルをはしごして、ぜひビルバオ自慢のピンチョスを味わいたい。
ショッピング
旧市街にはファッション関係から由緒ある昔ながらの商店まであらゆる種類のショップがある。
またブランドショップはエンサンチェ地区に集中している。
エンターテインメント
例年8月末にはセマナ・グランデという祭りがあり、コンサートやショー、劇、闘牛などが9日間に渡って催される。