勝利に浸りながらアビラに帰還したアビラ大隊キャプテン、ドン・アルバール・ダビラは、貴族ドン・ディエゴ・デ・スニガの娘であるドーニャ・ギオマールに出会い、お互いに一目惚れし恋に落ちる。しかし、彼女の父親は「ギオマールの人生は神に捧げるべき」と彼女を修道女にすることを決めていた。
愛を諦めきれないアルバールはある日求婚しようと彼女の住む宮殿へ向かうも、頑固な父に門前払いを受け、「Mal que os pese(今に見ていろ/面倒なことになるぞ)」と捨て台詞を残しその場を去る。そして自分の保有地ソタルボの崖の上に最愛の人をいつでも見ることができるよう、彼女の宮殿がある方角に向けて城を建てることにした。 一方、少しでも彼の近くに行きたいギオマールは宮殿を囲っている塀よりも少し外に突き出した部屋から彼の居る城を眺め続け、アルバールは存在を彼女に知らせるべくあらゆる手法を使って城から愛のシグナルを送り続けたという。
今日、「Mal que os pese」として知られるその城はソタルボの地に(愛を妨げる者たちに)挑み続けるかのようにそびえ立ち、アビラ版『ロミオとジュリエット』ともいえる最も純粋な恋人たちのエピソードを思わせる小さな唄が残っています。
「悲しみに暮れるギオマール… 見てごらん彼らの眼差しを!
愛する人は遥か遠く… 見てごらん彼らの愛情の大きさを!
2人は息絶え、彼らのため息だけが
2人は囚われ人、彼らの思いだけが
交わり続ける」。
参照: https://muralladeavila.com/es/leyendas/mal-que-os-pese-la-he-de-ver