カトリック教で貴重な聖遺物である「聖なるカリス(聖杯)」は最後の晩餐で使われたものと信じられ、そのひとつがバレンシアのサンタ・マリア大聖堂に保管されている。その「聖なるカリス」は年間何千人もの観光客を呼び込んでいるバレンシア観光の目玉の一つであり、さらにバレンシアはヨベルの記念地としても選ばれたことから、この度、バレンシア観光局はこの地域の観光のさらなる後押しを目指して「ルータ・デル・グリアル(聖杯の道)」を発表した。

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現在、世界中で7か所のみがヨベルの記念地として承認されていおり、エルサレム、ローマ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サント・トリビオ・デ・リエバナ修道院、カラバカ・デ・ラ・クルス、ウルダ… そして2014年に「聖なるカリス」の存在から、ローマ法王フランシスコの承認により、バレンシアが記念地の仲間入りを果たした。

アラゴン州のサン・フアン・デ・ラ・ペーニャを出発地とし、カステリョンやバレンシア州の各地を通り、バレンシア市内のサンタ・マリア大聖堂を終着地とする「ルタ・デル・グリアル」は、バレンシア観光局、アラゴン政府、バレンシア大聖堂、バレンシア州旅行業協会、バレンシア大学と「聖杯の道」協会による推進プロジェクト。「聖杯の道」が通る他の地域とともに、新たな観光資源として、さらなる観光振興を図っていく所存だ。