アラゴン Aragón

アラゴンはスペイン北方の内陸部にあるウエスカ、サラゴサ、テルエルの3つの県から成る地方である。

その面積は47,000k㎡で、人口は1,215,594である。 冬は6.4℃で、春は13℃、夏は20℃で、秋は13℃が平均気温である。

イベリア半島で最も大きな河、エブロ河があり、フランスとの国境にはピレネー山脈がある。 アラゴンは、北部のピレネー・カスティーヤとバレンシアとの境界になっている。 南部のイベリア山脈はこの地方で最も肥沃な土地のエブロ河両辺という3つの異なった顔を特つ地方である。

基本的に大陸性気候で、中央部ではほとんど雨は降らず、北部アラゴンはいつも雪に覆われている。 スキー-、ハンティング、山登りも楽しむには最適の地方である。

その多様さは芸術においても同様で、アルバラシン山の洞窟絵画、ピレネー山脈のロマネスク様式の教会、ムデハル建築などがみられる。

ウエスカの大聖堂

ウエスカの大聖堂

料理

アラゴン料理は、肉を使った素朴な料理が多い。 チリンドンなどがその代表で、トマト、こしよう、たまねぎと一緒に盛り付けられる。 一般的に、ローストラムやこやぎがよく食される。

アラゴン地方独特の料理としては、羊の頭のローストや、いわし、ニシン、赤ビーマンを詰めたパン「レガニャオス」があげられる。

デザートとしては、ワインにつけた桃、砂糖漬けにしてさらにチョコレートにつけたフルーツ、アーモンドのお菓子のトゥロンがあげられる。

またワインの産地でもあり、中でもアルコール度数が18度もあるカリニェラは有名である。

スペイン全土に広まった民族舞踊ホタはこの地方のものである。高くジャンプする独特のステッブに特徴がある。