ここは、―つの県のみから成る地方で、イベリア半島北東部の中心に位置し、面積は5,033k㎡、人口は264,000人である。 首都はログローニョ
7つの川が流れており、ここの地方名リオハはその中の一番小さなオハ川に由来する。 イベリアで最大の川はエプロ川であり、アロからアルファロまでの地域はこの川によって形作られている。
リオハは、北はバスク、南はソリア、東はアラコンとナバラ、西はブルゴスと接している。 首都ログローニョを境に、北部リオハと南部リオハに分けられる。
アロからログローニョまで広がる北部リオハは湿気が多く、高低のある地域である。 この地域で作られるワインは最高である。
ロプローニョからエブロ川に最も近いアルファロまでの南部リオハには果樹園がある。 この地域の冬の平均気温は6℃、春は14.9℃、夏は20℃、秋は13.2℃である。
この地域は.「サンティアゴ巡礼の道」の重要な中継点であり、ケルト人、ローマ人、西ゴート人、カスティーヤ人、イスラム教徒、キリスト教徒など様々な民族が足跡をのこしている。
ここは、長い間ケルトのベロン族が定住していたが、その後ローマ人がこの場所に人植した。べロン族は今日のバスク地方の原住民と近い関係にある民族である。 ローマ人の影響は、カラオラやアルファロなどの町に見ることができる。
その後イスラム教徒がリオハを征服し、エブロ川の川岸と支流の肥沃な平野で何世紀にもわたり農業を営んだ。リオハはワインの産地として特に知られている。
ここのワインは世界的に有名であり、非常に古い歴史を持っている。多くのワインセラーでは、今でも昔ながらの方法でワインが作られている。
料理
リオハの料理はこの地域で栽培された新鮮な野菜、その他豊富な食材で作られる。 例えば、肉、鶏肉、野菜の入ったシチューは非常に美味でリオハ風として有名になった。
チョリソとポテトこしょうをたっぷりきかせてグリルで焼いたポークチョップも典型的なこの地方の料理である。
デザートに関しては、伝統的なペストリーはもちろん、この地域ではマサパンが一般的である。 ジューシーで新鮮な果物も多用される。