2015年10月15日、ガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラにおいて、和歌山県とガリシア州が観光を含めた産業、文化、経済などに関する協定を締結した。

熊野古道とサンティアゴ巡礼という、共にユネスコ世界遺産に登録されている巡礼路を持つ和歌山県とガリシア州は、1998年以来、姉妹道協定に基づく友好関係を発展させてきた。2012年にも 両地域間での包括的協力協定を締結し、特に青少年交流や観光文化面での共同プロモーションなどで協力体制にあったが、今回の協定はさらにそれらの関係を拡充 するものである。

ガリシア州首相政府を表敬訪問後、調印式と記者会見に臨んだ和歌山県の仁坂吉伸知事は、「ユーラシア大陸の西の端にあるガリシア州と東の端にある和歌山県との間で、巡礼の 道を通じて始まったこの友好関係を、今後ますます高めていくつもりだ」と語り、ガリシア州のアルベルト・ヌニェス・フェイホー州首相も、これ までの日本と和歌山県との友好関係を振り返り、今後の両地域の発展にむけた経済、産業、文化、人材交流など包括的な協力関係を表明した。

また、同日には和歌山大学副学長の山田良治教授や同大学の観光学部の教授らがサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学を訪問し、両大学間の交流協定を締結した。
大学間の交換留学制度や、研究 者の人材交流などがさらに強化される。